Architecture-consultant

建築の相談何でも受け付けます。設計士として12年業務をしています。設計コンサルタントを始めました。

一級施工管理技士 現場労働者の災害防止対策

本日は一般記述の施工計画の労働者の災害防止対策になります。
重要な所をまとめたので参考にして下さい

 

現場労働者の災害防止対策

 

足場等からの墜落災害防止対策

悪天候で危険が予想されるときは、作業を中止する

通路・作業床には、高さ85cm以上、中さん3550cm、幅木10cm以上の手すりを設ける

移動式足場の作業床、高さ90cm以上、幅木10cmの手すりを設ける

 

外部枠組足場の倒壊防止対策

壁つなぎのアンカーボルトは躯体に堅固に取り付ける

壁つなぎは水平間隔8m以下、鉛直間隔9m以下とする

最上階及び5層以内ごとに水平材を取り付ける

強風時においてはメッシュシートなどを取り除く

 

飛来・落下による災害防止対策

足場上での上下作業の工程を禁止する

足場の外部に養生シートを全面に張り、落下を防止する

高さ3m以上から物体を投下するときは投下設備としてシュートを設ける

 

崩壊・倒壊・転倒災害の防止対策

仮囲いの風による転倒を防止するには、仮囲いの一部にメッシュ枠を用い風圧を緩和し、かつ埋込みを地盤に応じて深く埋め込む

乗入れ構台の倒壊を防止するには、構台支柱の根入れを深くするか、脚部に敷板を用いる。水平材、ブレースを確実に取り付け、制限荷重を超えて載荷しないこと

 

交流アーク溶接機による感電災害防止対策

高さ2m以上の鉄骨上での作業は、溶接機用自動電撃防止装置を用いて行う

交流アーク溶接機は確実に接地する

 

三者災害防止対策

建築物の端材等が落下し、第三者が被災しないように、足場の道路面には防護棚(朝顔)を設け養生シートで覆う。

根切りに伴い、隣接する家屋の不同沈下を生じさせないため、ヒービング、ボイリングを防止できる山留め壁と支保工を選定する

 

重機関連災害防止対策

重機と労働者とが接触災害を生じないよう、重機に誘導員を配置する

作業の開始に、ブレーキ、クラッチを点検する

作業場所において、必要な照度を確保するための措置を講じる

 

ロングスパンエレベーター

エレベーター出入口と各階との段差を小さくする。出入口を使用しない時は、金網などを用いて養生しておく

ロングスパンエレベーターの積載荷重は、1.0t未満である場合が多いので、その荷重制限を守るようにする

 

高所作業車

高所作業用車を用いた作業では、作業指揮者を定め、その作業指揮者による指揮の下で作業を行うようにする

ブレーキ・クラッチなどの機能を作業前に点検する。その後、作業半径内に障害物がないことを確認してから作業を開始する

 

バックホウ

バックホウを用いた作業では、土砂などを積み込むときのバケットの旋回方向を、ダンプトラック運転者の頭上を通過しない方向とする

作業半径内の立入禁止措置を講じる。また、土砂などを積み込むときは、誘導員を配置し、その誘導員による合図の下で作業を行うようにする。

 

外部枠組み足場

平面計画を立てる際、足場と建築物との離隔距離を300mm以下とする計画とし、道路のある面に足場を設けるときは防護柵を設けるようにする

平面計画を立てる際、壁つなぎの位置・配置・間隔について、設計荷重に対する強度が十分であるかどうか、法に定められた範囲と照らし合わせて確認する

 

仮設電力設備

受変電設備の配置位置は、工事に支障とならない場所のうち、電力会社の配電線から引込が容易な場所とする

工事現場内の幹線設備の電路は、敷地周辺の仮囲いに沿った外周に配線する計画とし、電柱下・道路下では1.2m以上、それ以外の場所でも0.6m以下の深さに埋設する

 

外部枠組足場の平面計画

建築物を枠組み足場との隔離距離は、原則として、300mm以下とする

壁つなぎの配置間隔は、水平方向では8m以下、垂直方向では9m以下とする

エレベーターなどの工事用リフトの設置を考慮した配置とする

 

墜落災害

外部足場の作業床上で、手すりを取り外して行うタイル張りの作業

安全な防網を張ることで、労働者の墜落を防止する

高い足場の作業床上で行う吹付け作業

強風が吹いてきたときは、作業を中止することで、労働者の墜落を防止する

 

崩壊・倒壊災害

軟弱地盤が崩壊するおそれのある根切り作業

矢板の根入れ深さを深くし、支保工により安定させることで、崩壊を防止する

外部足場の組立作業

脚部に敷角または敷板を用い、ベース金具に建地に固定し、根がらみを設けて脚部を安定させることで、倒壊を防止する

 

重機関連災害

重機を用いた根切り作業

重機の旋回範囲に立入禁止柵を設け、誘導員の指示により旋回させることで、重機と労働者との接触を防止する

移動式クレーンによる鉄骨建込み作業

敷鉄板を使用し、アウトリガーを最大まで張り出させることで、載荷時の移動式クレーンの転倒を防止する

 

場内仮設事務所

人、材料、設備などの出入りが確認しやすい位置に配置する

施工管理の中核となる場所なので、盛替えのない位置に配置する

 

場内仮設道路

レディーミクストコンクリート車等の重量に耐えられる断面構造とする

労働者の通路と車両の通路が、出来る限り交差しないように配置する

 

鋼板製仮囲い(ゲート及び通用口を除く)

建地間隔が適切になるように配置し、横地材にボルトで鋼板を緊結びする

風圧に対して安全になるよう単管を十分な深さまで打込み、斜材及び横地材と単管をクランプで相互に緊結する

 

移動式クレーン

移動式クレーンのブレーキ、クラッチ、コントローラの機能

アウトリガ張出し状態、地盤の安全性

 

移動式足場(ローリングタワー)

移動式足場の脚輪のブレーキの作動状態

控え枠の取付け状態

 

交流アーク溶接機

交流アーク溶接棒のホルダーの絶縁性能

交流アーク溶接機の接地の状態

 

ゲート(車両出入口)

ゲートは、最大寸法の荷物を有する車両が円滑に道路から通行できるように、ゲートの幅、ゲートの高さを有する配置に計画するように留意する

ゲートを通行する車両及びゲート前を通行する第三者の安全を確保するために、カーブミラーの配置、内開き戸の配置を検討する

 

外部足場

外部足場は、足場上での作業内容から、作業性、安全性の面から、足場の手すり、安全ネット、外壁と作業床のすき間等の設置位置を検討する

外部足場は、敷地の地盤の高低差、隣地境界とのスペースの確保など、外部への危険防止のため、防護柵、防網などの配置に留意する

 

揚重機

揚重機の設置位置は、ゲートからの動線に近く、搬入・搬出が容易で、設置替えを必要としないよう配置に留意する

揚重機を設置する地盤は、移動式クレーンでは、地盤支持力を確認して、必要により、敷鉄板等を設置するよう検討する

 

墜落災害

手すりのない作業床でのタイル張り作業

手すりのない作業床で作業させるので防網を張り安全帯を使用させた

強風時における安全帯をつけてのモルタル塗り作業

強風、大雨等の悪天候で危険が予想される時は作業を中止した

 

飛来・落下災害

型枠取外し作業中、上部から型枠片が飛来する

上下作業の工程を組まないよう見直した

外壁石貼り作業中にモルタルが落下する

足場と躯体の空隙部に養生シートを張りかけた

 

仮設事務所

工事管理が容易に行え、人、材料、設備などの出入りを確認しやすく、盛替えのない位置を選定する

仮設事務所は、工事管理の中核をなす中心的な仮設であるから

 

仮設電力設備

市販電力を基本に、使用電力のピーク時に発電装置による電力を組み合わせ、合理的に電力を供給する

鋼材の溶接時等、大電力を要する場合は、発電機で対応することで、契約電力を低く設定でき合理的だから

 

仮設道路

建築資材として搬入される荷物は重量が大きいため、その重量に十分耐えられる仮設道路構造とする

仮設道路が損傷すると、車両が傾き、荷くずれし、部材や設備にひずみをもたらし、工程が遅れるから

 

丸暗記して試験で書けるようにしておくと良いでしょう。