Architecture-consultant

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台地・段丘・丘陵地の地形

本日は台地・段丘、丘陵地の地形です

台地・段丘

起源:洪積層またはそれより古い地層からなり、火山灰地帯では表面が関東ロームのような火山灰土で覆われることが多い。標高が高いほど形成時期は古く安定した地盤である。

地盤:1 万8 千年以上前に形成された地形であり、年代効果により比較的安定した地盤である。地表面は比較的平坦であり、よく締まった砂礫を主体とする。火山灰地帯では、表土より黒ぼく(有機化した火山灰土)~ローム(赤土とも呼ぶ)~凝灰質粘土(粘土化した火山灰土)により覆われている。

特徴:支持力性能が小さい黒ぼくに対し、ロームはN値2~5 程度でありながら長期許容支持力度は50~100kN/m2 程度を有しており、住宅地盤として適している。ただし、一度攪拌されると著しく強度低下するため注意が必要である

崖錐・崩落土

起源:丘陵地・山地、台地の急斜面の下には崖から崩れ落ちた岩塊や土砂が堆積していたり、地滑りが押し出した土砂の末端であったりもする。

地盤:地盤構成は、崩落土→旧表土→旧地山の順で堆積する。一度崩落のあった所は安全であるという考え方を有する人もいるが、実際は崩落面からの雨水の浸透が容易になり、二次・三次災害が発生する可能性がある。

特徴:住宅基礎程度での根本的対策は工学的に不可能であり、基本的には建築を避けるべき敷地である。これらが発生する土地は、土質・地形等により限られていることが多く、関係行政庁・資料調査・近隣での聞き込みなどで判断できる。

 

次回は人工で作られた地形です