建築業界の変化
兼ねてからの終身雇用制度は崩壊しつつあり、今は転職も当たり前の時代になってきました
そんな中、私の勤めている建築業界も2020年の東京オリンピック・消費税増税を迎え転換期にきています
外国人雇用や資材の高騰・少子高齢化・IT化と建築業界も今後著しく変わる事が予想されます
私は今までハウスメーカーで建築設計として働いていましたが、時代の流れ自らのスキルアップ・将来の独立に向けて自らを高めるためにゼネコンに転職を決断しました
個人的に建築コンサルを行なってきましたが、より多角的に建築に向き合う事により設計士としての幅を広げようと考えています
一つの会社に縛られる事によるリスクと安心
それらを鑑みての転職になります
転職が正解だったかどうかは今の段階ではわかりませんが、新しい一歩を踏み出した事
サラリーマンという立場にあぐらをかかずに挑戦した事は、間違いではなかったと思っています
転職でいろいろと時間が取れませんでしたがこれから少しずつ投稿していけたらと思います。
人工地盤の地形
本日は人工地盤の地形です
切土地盤
起源:切土造成地は、山地・丘陵地の土砂・岩石を取り除いて造成した土地で、盛土地盤と組み合わせて使用されることが多い。
地盤:地盤構成は、一般に良好ではあるが、傾斜地を切り取った時には各部で地盤強度が異なり切土・盛土を組み合わせた時には、建築物が容易に谷側へ傾くことがある。雨により、表面が容易に軟化することがあるので敷地排水に注意する。また、周辺の崖・擁壁の安全の検討も大切な事項である。
特徴:基本的には、住宅地盤に適している。
盛土地盤
起源:盛土造成地は、自然地盤の上に土砂等を盛上げて造成した土地で、良質な盛土材料と十分な転圧及び工事管理が必要である。しかし、水田などへの盛土ではガラを撒き出して表面だけに良質土を置いたり、谷地形のミニ造成地などでは、岩塊・建築工事の残材・ゴミ・産業廃棄物などを捨てた後に表面だけ良質土を置いたりすることもある。
地盤:地盤構成は、現地状況によりそれぞれ異なり、造成工事内容を十分確認する必要がある。また、盛土荷重による圧密沈下や盛土自体の収縮沈下の可能性があり、地盤調査は軟弱層の層厚の変化に重点をおき、N 値評価よりも周辺構造物の変調や動態観測(継続的地盤沈下測定)により確認することが重要である。
特徴:盛土の品質管理をはじめとする造成状況により宅地地盤としての良否が決まる。
起源:河川・湖沼・海面など水面下の土地に、土砂を盛上げて陸地化した土地をいう。
地盤:地下水位が非常に高いが、排水工法などにより地盤改良を実施していることが多い。
特徴:埋立て状況(材料、管理方法)や経過年数等により宅地地盤としての良否が決まる。
大まかな地形は以上になります。
自宅を買う時の参考になればと思います
台地・段丘・丘陵地の地形
本日は台地・段丘、丘陵地の地形です
台地・段丘
起源:洪積層またはそれより古い地層からなり、火山灰地帯では表面が関東ロームのような火山灰土で覆われることが多い。標高が高いほど形成時期は古く安定した地盤である。
地盤:1 万8 千年以上前に形成された地形であり、年代効果により比較的安定した地盤である。地表面は比較的平坦であり、よく締まった砂礫を主体とする。火山灰地帯では、表土より黒ぼく(有機化した火山灰土)~ローム(赤土とも呼ぶ)~凝灰質粘土(粘土化した火山灰土)により覆われている。
特徴:支持力性能が小さい黒ぼくに対し、ロームはN値2~5 程度でありながら長期許容支持力度は50~100kN/m2 程度を有しており、住宅地盤として適している。ただし、一度攪拌されると著しく強度低下するため注意が必要である
崖錐・崩落土
起源:丘陵地・山地、台地の急斜面の下には崖から崩れ落ちた岩塊や土砂が堆積していたり、地滑りが押し出した土砂の末端であったりもする。
地盤:地盤構成は、崩落土→旧表土→旧地山の順で堆積する。一度崩落のあった所は安全であるという考え方を有する人もいるが、実際は崩落面からの雨水の浸透が容易になり、二次・三次災害が発生する可能性がある。
特徴:住宅基礎程度での根本的対策は工学的に不可能であり、基本的には建築を避けるべき敷地である。これらが発生する土地は、土質・地形等により限られていることが多く、関係行政庁・資料調査・近隣での聞き込みなどで判断できる。
次回は人工で作られた地形です
低地に該当する地形パート2
本日も低地に該当する地形についてです
おぼれ谷
起源:土砂供給量の多い主流河川の堆積物(自然堤防や三角州)によって、開析谷などの土砂供給量の少ない小河川の出口がせき止められて、湖沼地(湿地)となったものである。
地盤:地盤構成は、未分解の腐植土層(泥炭)が多量に分布していることが多く、きわめて軟弱で地下水位も高い。これらの軟弱層がすり鉢状に不均一に堆積しており、今後どのような変状が発生するか全く予想が立たない地盤である。このため、おもに水田として利用されていた地域である。
特徴:まわりを台地や丘陵地等に囲まれたところで形成される。非常に軟弱な腐植土や有機質土を主体としているため有害な沈下が発生しやすい。
砂州・砂丘
起源:沿岸海流があると本来三角洲の先端に堆積するはずの砂が海岸に波で押し上げられ、微高地(海岸砂州)形成する。砂丘は、さらに風によって運ばれた砂によって形成された小高い丘である。
地盤:地盤構成は、細粒土は洗い流されてしまい、砂だけからなることが多く、概ねよく締まった良好な砂質地盤である
特徴:海岸線に平行に連なっており、砂州も砂丘もよく似ているが、砂州は海面よりさほど高くはないのに対し、砂丘は海面よりかなり高く大規模なものが多い。概ね自然堤防と同様な特徴であり、古くから集落が発達している事が多い。古くからの街道や街並み・標高(微高地)などで確認できる。すなわち住宅地盤として比較的良好な地盤であるといえる。ただし、地下水位が高い場合には地震時の液状化に注意を要する。
潟湖跡
起源:海岸砂州で海と区切られてできた湖が潟湖であり、潟湖は微粒子や泥炭などで次第に埋り潟湖跡になる。
地盤:地表面付近は極めて軟弱な地層で構成されている。おぼれ谷地形と同様で未分解の腐植土層(泥炭)が多量に堆積していることが多く、極めて軟弱で地下水位も高い。そのため、水田や湿地として利用されていることが多い。
特徴:砂州・砂丘より陸側に形成される。近年は宅地開発も行われており、軟弱な地盤であることから沈下が問題となることが多い。
三角州
起源:大河川の河口付近では、運搬されてきた微粒子が堆積し州が形成されていく。結果、河川の流れは何本にも分岐し、流れに挟まれた州の形が三角形になることから「三角州」あるいはギリシァ文字の形をとって「デルタ(△)」とも呼ばれる。洪水・高潮等の災害にもさらされ易い。
地盤:地盤構成は、細粒土を主体とし地下水位も浅く軟弱な地盤を形成していることが多い
特徴:上記の性質から、あまり良好な地盤とは言えない。また、地下水位が浅いため、地震時に液状化を起こすこともあり注意が必要。
扇状地
起源:山地を流れてきた急流河川が平坦地に出ると流速が低下し、それまで運んできた砂礫が堆積する。これにより形成される地形が、山地からの出口を要とした扇形をしていることから扇状地と呼ばれる。
地盤:地盤構成は、砂礫・玉石・転石等を主体とし、N 値は30~50 又はそれ以上の硬質層となる。厚さは20m 以下が多いが、厚い部分では30~50m に達する。多量の被圧水・伏流水があり、扇の裾から泉の湧くこともある
特徴:地形図では、緩傾斜の同心円状の等高線で示される。概ね住宅地盤として良好であるが、土石流等の土砂災害には要注意。
次回は台地の地形について紹介したいと思います