Architecture-consultant

建築の相談何でも受け付けます。設計士として12年業務をしています。設計コンサルタントを始めました。

フローリング

本日も床材についてです。最近のはやりについて紹介します。
最近は幅の広いフローリングが人気です。昔の家では部屋を小割りにすることが多かったのですが、
現在は16畳を超えるリビングも当たり前。
広い空間では幅の広いフローリングのほうが木目の美しさが引き立ちます。
ただ、無垢板は反りなどの問題があるので、幅広にすることがむずかしいのです。
挽板なら、狂いの少ない合板が下地材になっているので、流行りの幅広デザインの種類が豊富です。
我が家も幅広のフローリングを採用してます。
幅だけではなく堅さも重要となってきます。
木の種類は20万種以上あると言われています。
もちろん、その中には硬い(重い)木や、柔らかい(軽い)木があります。
一般的に、硬い木は触感が冷たく、柔らかい木はあたたかく感じる傾向にあります。
身近な樹種で言うと、メイプルは冷たく、杉はあたたかく感じます。
その一方で、柔らかい木はキズがつきやすい特性もあります。
特性を見極めて選んでください。

 

無垢材について

昨日までに内装の壁・天井・床の内容をお話してきました
今度は設備や照明・カーテンなどの話をしたいと思います。
その前に今まで紹介した壁・天井・床の注意点などについて紹介します。

本日は床材の無垢についてです。
無垢材や挽板・突板・シート貼り床板などを紹介しましたが
なんとなくのイメージですが無垢材が良いというイメージがあると思います。
でも何が良いのか今いちわかりにくいと思います。
何が良いかというと素足で歩いてみるとわかると思います。
無垢板や挽板は、木そのものの良さを充分に感じられるよう、表面の塗装に工夫をしているものが多いです。日本人は靴を
脱いで生活する文化があるので、床の触感は意外と重要です。
なので自分は基本家で素足で歩かないよ・感触はどうでも良いという方は
高い無垢を選ぶ必要はないと思います。
また、無垢板は、本物の木ならではのあたたかな風合いと豊かな表情を持っていますが、
それに伴うメンテナンスのむずかしさや、反り・隙といった特性も含めてお付き合いいただく覚悟は必要です。
無垢という響きはとても魅力的ですが、おそらく皆さんが想像されているよりも、
木というものは梅雨どきの湿気や冬場の乾燥で伸縮するものになります。

デメリットも言いましたがそれに変えても無垢の質感は唯一無二のものがあると思います。

 

建築内装の考え方 建具について

本日は建具についてお話したいと思います。

建具で開き扉と引き戸などどういうメリットがあるかわからないと思います。
本日は扉によるメリット・デメリットについて紹介したいと思います。


開き戸タイプ〈片開きドア〉


メリット

・他の建具に比べ、防音性・気密性に優れています
・引き戸と比べ、床レールの溝がないので掃除がラク


デメリット

・開閉スペースが必要になります
・車イスの場合は開閉しにくくなります
・高齢者や身体の不自由な方には使いづらいこともあります


引き戸タイプ〈片引戸〉


メリット

・開閉スペースが必要ありません
・開けっ放しにすることが多い場所や、高齢者・身体の不自由な方におすすめです


デメリット

・気密性が低いため、すきま風が入りやすく、音も漏れやすくなります
・床レールにゴミが溜まりやすくなります
・子どもが指を挟むおそれがあります


引込戸タイプ〈引込戸〉


メリット

・開閉スペースが必要ありません。
・引き込むと壁の中にドア全体が収まり、ドア枠も見えないため美しく、
引き込み部分の壁面にも家具を配置できます

 

デメリット

・気密性が低いため、すきま風が入りやすく、音も漏れやすくなります。
・引き込み部分に物やゴミが入り込んだ場合、メンテナンスが必要です


デザインだけではなく日々の暮らしの使い勝手や掃除なども考えて建具を決めると良いと思います
我が家はほとんど開き扉で一部引き戸を採用しています
引き戸部分は上吊り(建具を天井から吊っている)仕様で床にレールが無い形をとっていて
掃除のしやすさを重視しました

 

 

 

建築内装の考え方 クロス・塗り壁について

本日は機能性壁紙についてです
いろいろな種類があるので一部ですが紹介したいと思います


ペット対応壁紙織物壁紙

表面硬度に優れているのでキズに強く、汚れても水拭きや洗剤によるお手入れで手軽にメンテナンスできます。

 

和紙壁紙自然素材壁紙

和紙独特の豊かな表情と素材感があり、和テイストを感じさせるやさしい空間に仕上がります。

 

織物壁紙

天然の麻やレーヨン糸を使った織物ならではの、やさしい風合いと質感が感じられます。吸放湿性にも優れています。


自然素材壁紙


蛭石、木粉などを主材料とした散布方式による製法。独特の素材感や質感をもち、深い味わいがあります。

 


化学物質の放散が低いクロスなど人体に影響の少ないクロスや消臭効果のあるクロス、火災に強い不燃のクロスなどいろいろとあります

 

珪藻土塗り壁のメリット・デメリットについてです

珪藻土の塗り壁は、左官業者の手仕事ならではの風合いや味のある仕上がり。
お好みや部屋の用途に合わせ、さまざまな個性あふれるテクスチャーを表現できます。

メリット

・特有の調湿機能をもち、室内の湿度が高くなると水分を吸収。
乾燥ぎみの時は、水分を放出して急激な湿度変化を抑制します。

・脱臭機能もあり、ホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着して、空気をクリーンに保ちます。


デメリット

・追従性が低いため、下地の動きによってクラック(ひび割れ)が入ることがあります。
・防汚性やメンテナンス性も壁紙に比べて劣ります。

 

一般的にはクロス貼がおススメです。珪藻土は調湿効果がありいいのですが、メンテナスや質感などがネックです。調湿効果を求めるならエコカラットのようなタイルがおススメです

 

建築内装の考え方 壁・天井仕上げ材

本日は壁・天井の仕上げ材についてです

まず、種類について紹介したいと思います


クロス仕上げ


安全性の高いオレフィン系壁紙のほか、防汚、消臭などの機能性をもつクロスもご用意。
貼り替えも手軽で、比較的低コストでできるアイテムです。


塗り壁


石膏ボードを下地材にすることで、日本の伝統的な土塗り壁を
内装仕上げとして楽しめるようになります。手仕事ならではの豊かさに加え、調湿・脱臭機能をそなえたものもあります。


壁タイル


色味や質感のバリエーションが豊富で、空間のアクセントにぴったりです。


木質天井・壁材

木質部材は、突板貼りの塗装仕上げ。
表情豊かな立体感のあるデザインとナチュラルな質感が、
落ち着きやくつろぎ感を演出します。

などがあります。

用途用途によって素材を変えますが、住宅ではまずほとんどがクロス仕上げになると思います

次はクロスの中でも機能があるクロスがありますのでクロス・塗り壁についてお話したいと思います

 

床暖房


本日は我が家でも採用している床暖房についてです。


床暖房は、身体にやさしいふく射熱暖房になります


ふく射熱とは、遠赤外線によって直接伝わる熱のことで、太陽の自然な暖かさや薪ストーブの熱もふく射熱
によるものです。


床暖房のメリット

・温風暖房のように空気が乾燥せず、クリーン
・温風が身体にあたらないので快適
・床面からのふく射熱と伝導熱、壁や天井からの二次ふく射熱によって
暖められるので、温度設定がそれほど高くなくても快適な暖かさ


床暖房のデメリット

・長時間にわたり床に接していると、低温やけどの危険があります。
・熱伝導率の低い木質系の床の場合、立ち上がりに時間がかかります。


床暖房とエアコンなどの温風暖房機(エアコン等)との違い

 

床暖房

床暖房では足元を中心に、身体全体、さらに部屋全体がふく射熱によってじんわりと暖かくなります。
理想的な「頭寒足熱」の暖房です。

温風暖房機

エアコンなどの温風暖房機は、部屋の天井付近だけに暖かい空気が溜まりがちで、
部屋全体が暖まりません。


床暖房とホットカーペットの違い


ホットカーペットは比較的速く暖まりますが、身体が接している部分のみが暖かいだけ
床暖房は室温が上がるまでに時間がかかるものの、部屋全体が均一に暖まります

また、床暖房は初期費用が高くなりますが、温水パイプ式の場合、
パイプの耐用年数は30年以上とされており、長い目で見るとお得


皆様の感覚だと床暖房はホットカーペットやこたつと一緒で床だけが暖かくなるイメージが多いと思います

しかし、床暖房はエアコンよりも部屋全体を暖める理想的な暖房になっています。


そのため、新築住宅には導入をおすすめします。
リフォームやリノベーションには床材からやり替えて、電気・ガスなどの配管も入れないといけないため
費用対効果をよく考えてみてください。
特に高齢者になられる場合はヒートショックなどの軽減にもなりますので体の為にも考えてみると良いでしょう

 

建築内装の考え方 その他床材

本日はその他の床材についてです。


それぞれの床材の特徴と使う場所について説明したいと思います。

タイル

玄関、リビング・ダイニング、洗面室など、さまざまな空間のインテリア性を高めます。


メリット

・耐水・耐火・耐候・耐久性にすぐれています。
水まわりに強く、汚れもつきにくくなります。
・夏はひんやりとした心地よさが楽しめます。

デメリット

・冷えやすく足腰に負担がかかるので、冬は床暖房が必要となります。

クッションフロア

水まわりに使いやすく、色柄も清潔感のあるものが豊富。抗菌・防カビ加工を施しています。

メリット

・水に濡れても強く、お手入れが簡単です。
・クッション性があるため、物を落としても階下に響きにくくなります。
・色柄が豊富です。

デメリット

・経年劣化するため、張り替えが必要となります。


硬質塩ビタイル


塩化ビニール系素材でできたタイル状の床材です。表面は硬くて丈夫、デザイン性に優れています。
木目調や石目調など、リアルな質感が特徴です。

メリット

・耐久性があり、お手入れが簡単。
・クッションフロアと比較して高級感がある。


デメリット

・冷たくて、硬い。
・光沢感があるものはキズが目立ちやすい。

 

カーペット

 

柔らかくて足に心地よく、防音や保温といった機能性もそなえています。
多彩なバリエーションも魅力です。


メリット

・子どもが走り回ったり、物を落としたりしても階下に響きにくくなります。
・繊維の間に空気を多く含むので、断熱性・保温性があり暖か。
・滑りにくく、歩くときや転んだときの衝撃も緩和されます。

デメリット

・食べこぼしなど、汚れた時の掃除が大変。
・素材にもよりますが、夏は暑く感じます。

 

ファブリックフロア


ペットの足腰に負担をかけないよう、適度なクッション性と凹凸感をそなえた平織りタイプです。


メリット
・滑りにくく、ペットをケガから守ります。
・抜け毛が舞いにくい素材です。
・汚れた部分だけ取り替えられます。
・消臭加工でニオイを軽減します。
・ペットの足音が響きにくく、防汚加工でいつも清潔です。

デメリット
・経年とともに、継ぎ目の汚れが目立ってきます。


一般的に使われる床材はこんなところです。
大体、玄関がタイル、水回りがクッションフロアを使うのが一般的でしょう
我が家もそうしています