Architecture-consultant

建築の相談何でも受け付けます。設計士として12年業務をしています。設計コンサルタントを始めました。

塗り壁のメンテナンス

前回クロスのお手入れについて話しましたので
本日は塗り壁に適したお手入れ・メンテナンスです。

塗り壁は水で練り、コテという道具で塗って仕上げます。
つまり、表面の質感や模様があらかじめ決まっていないので、仕上げや表現はさまざま。
これが大きな特徴であり魅力です。
また、珪藻土には部屋の湿度を適度に調節する機能があり、カビやダニの発生を抑える効果があります。
さらに脱臭機能もあり、気になるニオイや、ホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着する効果もあります。
ただ、ひび割れや汚れやすさといったデメリットもあります。

このような特徴のある塗り壁は、自然素材なので、手垢などの汚れがつきやすく、
色や光の当たり方によって汚れが目立つ場合もあります。
普段のお手入れは、ハタキや電気掃除機でホコリを払います。
水拭きはしないでください。部分的な汚れは、消しゴムで軽くこすったり、
乾いた布や固く絞った布でポンポンと軽く叩くようにして取り除くことができます。
ホコリや汚れは、長時間にわたって放置すると取れにくくなるので早めに対処してください。

また、落書きなどで汚れた場合は落書き部分をサンドペーパーなどで削り落としてください。
その上に新しい材料を塗ることになります。
珪藻土の種類によって、キレイに直るものと、難しいものがありますのでご注意ください。

珪藻土は自然素材になる分お手入れも難しくなりますので注意して使ってみてください。

 

クロスのメンテナンス

本日はクロスに適したお手入れ・メンテナンスについてです。

なかなか普段の生活でクロスの汚れはどのようにすれば良いかわからないと思います。
いろいろなケースによりお手入れ方法が違いますので参考になればと思います。


クロスの普段のお手入れはどのようにすればいいか?

普段は週1回のペースでホコリ払いをしましょう。
ハタキを空中で2、3回振って静電気を起こし、クロスをなでるように動かしてホコリを吸着させます。


クロスに調味料やジュースなどの汚れがついた時は?

固く絞ったスポンジや布で汚れを吸い取るように拭き取ってください。
防汚機能があるクロスは抗菌性のフィルムでラミネートされているので、
内部まで汚れが浸透しにくく拭き取りやすくなっています。
また、織物壁紙・和紙壁紙・自然素材壁紙の場合は水分は禁物ですのでご注意ください。


手あかによる黒ずみは?


スイッチまわりやコーナー部といった手の当たる部分が黒ずんできたら、消しゴムを試してみましょう。
きれいな消しゴムを使い、クロスが破れないように軽くこすります。
消しゴムでは取れない汚れや、クロスの凹凸に入り込んだ汚れの場合は歯ブラシでかき出します。
無理に取ろうとすると、表面が荒れて見苦しくなりますのでご注意ください。

このような感じで汚れによって対処法が若干違います。
ただ、どの場合も水には弱いので注意して下さい。

 

床暖房とカーペット

本日は床暖房やカーペットについてです

床暖房や電気カーペットなどの取り扱いについてお話したいと思います。

まず、一番多い質問が床暖房の上にラグを敷いてもいいかです。
結論から言うとやめた方が良いです。床暖房している床にラグを敷くと、
その部分だけ熱がこもって高温になります。
そして床材が割れたり、隙間が広がったりする可能性があるため、床暖房を使用する際はラグなど
を敷かないでください。また、せっかくの床暖房の良さも感じにくくなります。

では、逆にフローリングの上に電気カーペットを敷いてもいいかですが、
これは大丈夫です。ただ下が木なので、熱がこもると危険です。
電気カーペットを使用される場合は、温度を上げすぎないようにし、
時々カーペットの下の空気を入れ替えてください。
また必ず、断熱シートが付いたカーペットをご使用ください。


次は、カーペットのほこりについてです。アレルギー持ちでホコリが気になる方が多いと思います。
なんとなくほこりやダニが多くつくイメージがあり、不衛生な気がすると思います。
逆を言えばカーペットは、フローリングに比べてホコリやダニが舞い上がりません。
フローリングの場合、一度舞い上がったホコリはなかなか落ちてこず、空気中に浮遊することになります。
赤ちゃんのいるご家庭なら、赤ちゃんは内臓が未発達ですので、
そのホコリを吸い込むことでアレルギーを発症する恐れもあります。
なのでカーペットを敷いてしっかりと掃除をするのは実は一番効果的なアレルギー対策になります。


カーペットにジュースをこぼしてしまったら?
まず、乾いた布やティッシュで水分をできるだけ吸い取ってください。
次に、中性洗剤と水を含ませたティッシュか布で、汚れをたたくように拭き取ります。
その後、仕上げに水拭きをして自然に乾かしてください。

カーペットは不衛生な気がすると思いますが汚れやダニを閉じ込めてくれるので
カーペットを敷いておくと実は空気中のほこりは少なくなります。
まめに掃除が必要となりますが。。。。

 

床材メンテナンス

本日も床材についてです。皆さんが気になるメンテナンスについてです。
やはり床材で気になるのが汚れやほこりです。
汚れやほこりは色によって目立つ目立たないがあります。
濃い色はホコリが目立ちやすいですが、薄い色は汚れや髪の毛が目立ちます。
このようにどの床材の色を選んでも掃除やお手入れは必要となります。
また、裸足で生活されると、足の裏の皮脂汚れがフローリングに溜まって白っぽくムラになることもあります。
その場合は、ホームセンターなどで売っているフローリング専用の洗剤を使い、使用方法に従ってお手入れするとキレイになります。
後は傷です。
家具による傷が一番気になると思います。
椅子など頻繁に動かす家具の脚の裏側は、フェルトなどの緩衝材を貼るとキズや音の防止に役立ちます。
ゴム製の脚キャップやキャスターは、可塑剤の影響で付着してしまうことがあるので、時々移動させましょう。

綺麗な家を保つにはそれなりのメンテナンスが必要となりますので皆さん頑張りましょう。

フローリング

本日も床材についてです。最近のはやりについて紹介します。
最近は幅の広いフローリングが人気です。昔の家では部屋を小割りにすることが多かったのですが、
現在は16畳を超えるリビングも当たり前。
広い空間では幅の広いフローリングのほうが木目の美しさが引き立ちます。
ただ、無垢板は反りなどの問題があるので、幅広にすることがむずかしいのです。
挽板なら、狂いの少ない合板が下地材になっているので、流行りの幅広デザインの種類が豊富です。
我が家も幅広のフローリングを採用してます。
幅だけではなく堅さも重要となってきます。
木の種類は20万種以上あると言われています。
もちろん、その中には硬い(重い)木や、柔らかい(軽い)木があります。
一般的に、硬い木は触感が冷たく、柔らかい木はあたたかく感じる傾向にあります。
身近な樹種で言うと、メイプルは冷たく、杉はあたたかく感じます。
その一方で、柔らかい木はキズがつきやすい特性もあります。
特性を見極めて選んでください。

 

無垢材について

昨日までに内装の壁・天井・床の内容をお話してきました
今度は設備や照明・カーテンなどの話をしたいと思います。
その前に今まで紹介した壁・天井・床の注意点などについて紹介します。

本日は床材の無垢についてです。
無垢材や挽板・突板・シート貼り床板などを紹介しましたが
なんとなくのイメージですが無垢材が良いというイメージがあると思います。
でも何が良いのか今いちわかりにくいと思います。
何が良いかというと素足で歩いてみるとわかると思います。
無垢板や挽板は、木そのものの良さを充分に感じられるよう、表面の塗装に工夫をしているものが多いです。日本人は靴を
脱いで生活する文化があるので、床の触感は意外と重要です。
なので自分は基本家で素足で歩かないよ・感触はどうでも良いという方は
高い無垢を選ぶ必要はないと思います。
また、無垢板は、本物の木ならではのあたたかな風合いと豊かな表情を持っていますが、
それに伴うメンテナンスのむずかしさや、反り・隙といった特性も含めてお付き合いいただく覚悟は必要です。
無垢という響きはとても魅力的ですが、おそらく皆さんが想像されているよりも、
木というものは梅雨どきの湿気や冬場の乾燥で伸縮するものになります。

デメリットも言いましたがそれに変えても無垢の質感は唯一無二のものがあると思います。

 

建築内装の考え方 建具について

本日は建具についてお話したいと思います。

建具で開き扉と引き戸などどういうメリットがあるかわからないと思います。
本日は扉によるメリット・デメリットについて紹介したいと思います。


開き戸タイプ〈片開きドア〉


メリット

・他の建具に比べ、防音性・気密性に優れています
・引き戸と比べ、床レールの溝がないので掃除がラク


デメリット

・開閉スペースが必要になります
・車イスの場合は開閉しにくくなります
・高齢者や身体の不自由な方には使いづらいこともあります


引き戸タイプ〈片引戸〉


メリット

・開閉スペースが必要ありません
・開けっ放しにすることが多い場所や、高齢者・身体の不自由な方におすすめです


デメリット

・気密性が低いため、すきま風が入りやすく、音も漏れやすくなります
・床レールにゴミが溜まりやすくなります
・子どもが指を挟むおそれがあります


引込戸タイプ〈引込戸〉


メリット

・開閉スペースが必要ありません。
・引き込むと壁の中にドア全体が収まり、ドア枠も見えないため美しく、
引き込み部分の壁面にも家具を配置できます

 

デメリット

・気密性が低いため、すきま風が入りやすく、音も漏れやすくなります。
・引き込み部分に物やゴミが入り込んだ場合、メンテナンスが必要です


デザインだけではなく日々の暮らしの使い勝手や掃除なども考えて建具を決めると良いと思います
我が家はほとんど開き扉で一部引き戸を採用しています
引き戸部分は上吊り(建具を天井から吊っている)仕様で床にレールが無い形をとっていて
掃除のしやすさを重視しました